「AI画像診断支援内視鏡(胃・大腸カメラ)」を導入
当院では膨大なデータをもとにリアルタイムで検査中の病変をAIが瞬時に診断し、診療を支援するAI内視鏡(胃カメラ・大腸カメラ)画像診断支援システムを使った胃カメラ・大腸カメラ検査を導入しています。日本消化器内視鏡学会が認定する消化器内視鏡専門医でもある当院長が担当します。
(過去実績延べ25,000件以上の内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)を行なっております)
- 鎮静剤を使用し、胃・大腸カメラともに眠りながら楽に検査を終えることが可能です。
- 下剤は飲みやすいもの、持ち帰りやすいもの、洗浄力に重点を置いたものの3種類から選べます。
- ポリープがある場合は検査中に切除し、当日帰宅が可能です。
胃バリウム検査も行います
胃バリウム検査はバリウムという白い液体を飲んで、レントゲンで胃の形や動きを撮影する検査です。当院でバリウム検査も行います。バリウムは胃の粘膜に付着して、胃の内部を鮮明に映し出します。この検査は、胃の炎症や潰瘍、ポリープなどの病変を発見するのに有効です。検査前には、食事制限や水分制限が必要です。検査中には、バリウムを飲んだ後、様々な姿勢に変えて、レントゲンを撮ります。検査時間は約30分です。
カプセル内視鏡検査も可能です
カプセル内視鏡検査とは、カメラ付きの小さなカプセルを口から水と一緒に飲み込んで、消化管の内部を撮影する検査で、精神的・身体的には負担の少ない検査です。カプセルは自然に体外に排出されます。この検査は、大腸や小腸の炎症や出血などの病変を発見するのに有効です。検査前には、食事制限や下剤などの準備が必要です。検査中には、特殊な受信機を身につけて、カプセルから送られる画像を記録します。検査時間は約8時間です。
胃カメラ
一般的には胃カメラと呼ばれますが、正式には上部消化管内視鏡と言います。内視鏡システムは大きくビデオスコープとビデオシステム本体に分かれています。ビデオスコープの部分は、体内に同機器を挿入する挿入部をはじめ、検査中にコントロールする操作部、システム本体に接続する接続部に分類されます。細長い挿入部の先端には、内部の様子を対物レンズや照明、送気ノズル、鉗子口(物をつかむ)が備わっています。この先端部を鼻もしくは口から挿入していくことで、食道、胃、十二指腸などの内部の様子が確認できるようになります。また単に観察するだけでなく、病変などの疑わしい組織があれば、内視鏡で組織の一部を採取し、顕微鏡で確認する検査をすることもできます(生検)。
胃カメラを受けた方がよいとされる方
- 胃部X線検査(バリウムを飲む検査)の結果から異常の指摘を受けた
- 胃に不快感がある
- 胸やけ、喉や胸につかえを感じている
- みぞおちの周辺が痛む
- 吐き気・嘔吐、吐血の症状がある
- 急激に体重減少している
- 胃がんや食道がんを患った患者さまが家族にいる
- 日頃から塩分を摂り過ぎている 等
胃カメラによって発見されやすい病気
胃炎、胃・十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、胃がん、食道がん、食道裂孔ヘルニア、ポリープ(食道、胃、十二指腸) など
当院は2つのタイプに対応
先にも述べましたが、胃カメラには内視鏡を口から挿入するタイプの経口内視鏡と鼻から挿入するタイプの経鼻内視鏡の2種類ありますが、当院ではどちらも選択することができます。
経鼻内視鏡
鼻の通りが良いとされる左右どちらかの鼻孔から内視鏡を挿入していきます。そのため挿入部のスコープの径は約5~6mmと細い仕様になっています。この場合、舌の根にスコープが触れることがないので、オエッとなる嘔吐反射は出にくいことから、検査前に鎮静剤(セデーション)を使用しないことも少なくないです(希望される場合は投与いたします)。なお検査中は口呼吸となりますので、違和感や質問があれば医師に話しかけることも可能です。
ちなみにスコープの径が細いことから画像の質を心配される方もいるかもしれませんが、経鼻内視鏡自体の性能も年々向上してきています。現在は、経口内視鏡の画質との差異はそれほど感じない程度までになっているとも言われています。
なお経鼻内視鏡の検査を希望されても受けられない方もいます。対象となるのは、鼻の穴が先天的に狭い、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、鼻中隔彎曲症など鼻の病気がある方、鼻の中で違和感があるのが耐えられない方などです。このような場合は経口内視鏡での検査をお勧めしています。
経口内視鏡
従来からあるタイプの胃カメラです。この場合、口から内視鏡を挿入していくので、スコープは舌の根に触れます。したがって、えずくなどの嘔吐反射が出やすく、苦しい思いをするようになります。そのため、検査中は鎮静剤を投与いたします。これによって、検査中は意識が薄らいだ状態になるので、それほど苦痛を感じなくなっていきます。
検査(胃カメラ)を受けたい場合
検査を受けるにあたって、まず当院の外来をご受診ください。診察の結果、胃カメラを受けることに問題がないと判断されれば、検査日時を予約します。それと同時に経鼻内視鏡と経口内視鏡のどちらで受けるかも選択してください。また、感染症の有無を調べるための血液検査も必要となります。このほか、現在常用中のお薬があれば、事前にご報告ください。何を飲んでいるかわからないという場合は、お薬手帳をご持参ください。
検査前の注意点
検査前日の夕食は、できるだけ消化の良い物をとります。遅くとも21時までには食事を済ませてください。飲み物についてですが、検査前日の飲酒は控えてください。水やお茶であれば制限はありません。検査当日は、医師に制限されない常用薬(降下薬、けいれん薬 等)であれば起床後に服用します。喫煙はしないでください。検査が終わるまで絶食し、水は水分補給程度であれば問題ありません。このほか、鎮静剤を使用される方はご自身の運転による来院は控え、体を締め付けない服装でお越しください。
検査時の流れ
1.胃内の泡を除去する(消泡剤を服用)
胃の中を観察しやすくするために消泡剤を服用します
2.麻酔の使用
麻酔薬を投与します。経口内視鏡では咽頭麻酔になります。経鼻内視鏡では左右の鼻腔ともに麻酔薬を注入していきます。この後、必要があれば鎮静剤を投与していきます。
3.内視鏡(胃カメラ)を挿入
ベッドで左側が下になるように横向きに寝ます。その状態から内視鏡を挿入します(検査開始)。
4.胃の内腔などを観察
食道・胃・十二指腸等の病変の有無などを調べていきます。経鼻内視鏡では、検査中でも医師に話しかけることができます。また経口内視鏡での検査は、口の中で唾液が溜まりやすくなります。これは飲み込まないようにして、口の横から流し出してください。また、がん等の病変が疑われる組織があれば、内視鏡で一部を採取することもあります。その場合、顕微鏡で詳細を調べます。
5.検査終了
必要とされる部位の確認が終われば検査は終了。観察をするだけならば約5~10分です。
検査後の注意点
鎮静剤を使用しての検査であれば、検査後1時間程度は院内でお休みいただいてからのご帰宅になります。また経鼻内視鏡で検査を受けられた場合、しばらくは強く鼻をかむことはしません。飲食に関しては、検査後1時間程度空けてからにします。なお組織の一部を採取された方は、食事は2時間以上過ぎてからにしてください。
検査費用
健康保険3割負担の方
検査のみ | 約 5,000円 |
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細胞を採って検査に出した場合 | 約 8,000円~15,000円 |
健康保険2割負担の方
検査のみ | 約 3,000円 |
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細胞を採って検査に出した場合 | 約 6,000円~8,000円 |
健康保険1割負担の方
検査のみ | 約 1,500円 |
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細胞を採って検査に出した場合 | 約 3,000円~4,000円 |
大腸カメラ
正式には大腸内視鏡、あるいは下部消化管内視鏡と呼ばれます。胃カメラと同じく内視鏡システムのひとつですが、この場合は肛門から内視鏡を挿入していきます。これによって、大腸内腔の病変(炎症、潰瘍、ポリープ、がん 等)の有無などを確認することができます。また、観察時にがん等が疑われる組織があれば一部を内視鏡で採取して詳細を調べる(生検)ほか、発見したポリープを切除可能と医師が判断した場合は内視鏡で除去することもあります。
大腸カメラを受けた方がよいとされる方
- 便潜血検査の結果が「陽性」と出た
- 下痢や便秘等の便通異常がみられる
- 血便の症状がある
- 血液検査の結果等から貧血が疑われる
- 顔色が悪いとの指摘を受けている
- 急激に体重が減少した
- お腹がよく張る感じがする
- 血縁者に大腸がんの患者さまがいる など
大腸カメラによって発見されやすい病気
大腸がん、大腸ポリープ、大腸憩室、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)、大腸粘膜下腫瘍、感染性腸炎 など
苦痛をできるだけ軽減します
前でも触れていますが、大腸カメラは肛門から腸内に向けて内視鏡を挿入します。その流れの中で空気も一緒に入るようになります。これによって、検査が終わっても腹痛やお腹のハリが続くようになるわけですが、その影響をできるだけ少なくするために炭酸ガスを送気していきます。この炭酸ガスは体内で空気よりも吸収されやすい特徴があります。したがって当院では上記の症状をできるだけ抑えられるように炭酸ガスを使用していきます。また検査中は苦痛を可能な限り軽減できるよう鎮静剤も使用していきます。これによって、検査時はウツラウツラした状態となるので、それほど苦しい思いをしなくて済むようになります。
前日までの流れ
大腸カメラを受けるには、はじめに当院の外来をご受診ください。診察の結果、検査を受けることに問題がなければ、日時を予約していきます。なお事前に採血による感染症検査を行うこともあります。また同検査をすることで、常用薬を制限されることがあります。そのため、日頃からお飲みになっているお薬があれば、医師にご報告ください。種類がわからない場合はお薬手帳をご持参ください。なお、糖尿病患者さまで、インスリンや経口血糖降下薬を使用しているのであれば、当日は検査が終了するまで使用を控えます。また血液をサラサラにする薬を使用している場合は処方されている医師が検査前に継続するか中止するかを決定します。
また前日の食事ですが、消化によいとされる食事を中心にして夕食は20時頃までには済ませてください。飲み物については水やお茶であれば制限されることはないです。また前日に飲むための下剤を処方されている場合は服用するようにします。
腸管洗浄について
当院では専用の処置室(個室)を用意しております。不安がある方も看護師のもと安心して下剤を飲んでいただけます。
※前処置室は2部屋用意しており、専用トイレ付となります。
検査当日について
起床後は検査を終えるまで何も食べません。常用薬については医師の指示に従って服用、あるいは中止するようにします。飲料に関しては水やお茶であれば水分摂取は問題ないです。来院後、まず腸管洗浄液は時間をかけてゆっくり服用します(コップ一杯で10分程度)。便意を催せばトイレに行き、これを何回か繰り返し、便の色が透明になれば検査の準備が整ったことになります。検査着に着替えたら、検査室に向かい大腸カメラを受けます。
検査時の流れ
1.鎮静剤等の投与
苦痛を軽減させるための点滴として、鎮静剤や鎮痛剤を使用します。これによって、意識が薄らいだ状態になるほか、腸の動きを止めるなど内視鏡を挿入しやすい状態にしていきます。
2.内視鏡(大腸カメラ)の挿入
検査用のベッドの左側を下に横になり、肛門から内視鏡を挿入していきます。
3.大腸の内部を観察
結腸や直腸など大腸内部の様子を確認していきます。がん等の病変の可能性が考えられる場合は、一部を採取して顕微鏡で詳細を調べます。またポリープを発見した場合、可能であれば内視鏡で除去することもあります。
4.検査終了
観察だけという場合は、検査時間は15〜30分程度です(個人差はあります)。
検査後の注意点
鎮静剤を使用するので、検査後は30分~1時間程度は院内でお休みいただきます。なお当日はご自身の運転(車・バイク・自転車 等)による来院は控えてください。食事に関しては麻酔の効果が弱まるとされる検査後1時間程度経過してからとるようにします。その際はまず水を飲みます。むせるなどの行為がなければ食事をしていきます。
検査費用
健康保険3割負担の方
検査のみ | 約 6,000円 |
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細胞を採って検査に出した場合 | 約 10,000円~18,000円 |
ポリープ発見、切除の場合 | 約 23,000円~30,000円 |
健康保険2割負担の方
検査のみ | 約 4,000円 |
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細胞を採って検査に出した場合 | 約 7,000円~12,000円 |
ポリープ発見、切除の場合 | 約 16,000円~20,000円 |
健康保険1割負担の方
検査のみ | 約 2,000円 |
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細胞を採って検査に出した場合 | 約 3,500円~6,000円 |
ポリープ発見、切除の場合 | 約 8,000円~10,000円 |